株式会社init、ブラウザ完結の学習プラットフォーム「WebTerm Learn」を無料公開 Linuxコマンド・Git・Vimの12コース129レッスン

2026.09.28

株式会社initは2026年9月15日、ブラウザ上でLinuxコマンド・Git・Vimを学べる学習プラットフォーム「WebTerm Learn」を無料で公開したと発表しました。公開日は2026年8月31日で、無料の会員登録をすれば全12コース129レッスンを最後まで利用できます。同社は1レッスンあたりの所要時間を5〜10分、全129レッスンの合計を15時間前後と想定しているとのことです。

ブラウザ内で完結するシミュレーター

WebTerm Learnは、実際のLinux環境を起動せず、ファイルシステムとコマンドの挙動をブラウザ内に再現したシミュレーター上で動作します。同社によると、どのようなコマンドを実行しても利用者のPCに影響はありません。システム全体を消去する rm -rf / のような操作もそのまま実行できます。

Product Huntの公式ニュースレター「The Leaderboard」(2026年8月31日号)は、同サービスを次のように紹介しています。

「WebTerm Learn は、壊すことのできないブラウザの中のターミナル。rm -rf / と打ち込んでも、何ひとつ起こらないのを眺めていられる」

再現の範囲について同社は、出力の書式・エラーメッセージ・終了コードまで実際の挙動に合わせており、学んだ操作はそのまま自分のPCのターミナルで通用するとしています。

12コース129レッスンの内訳

各レッスンは「スライドで理解する」「演習で手を動かす」の2部構成です。公開中のコースには1,452枚のスライドと121本の演習があり、演習中にコマンドを入力する場面は734回あります。入力したコマンドはその場で判定され、詰まったときはヒントと、解説スライドへ戻る導線が使えます。

公開中のコース構成は次のとおりです。

領域コースレッスン数
ターミナル入門編/入門トレーニング20/3
ターミナル基礎編/基礎トレーニング13/3
ターミナル応用編/応用トレーニング25/3
Git入門編/入門トレーニング23/3
Git基礎編/基礎トレーニング18/3
Vim入門編9
Herdr入門編6

トレーニングコースは、対になる学習コースの反復演習です。Herdrは、コーディングエージェント向けのターミナルマルチプレクサを扱います。

学習時間の目安

編集部の問い合わせに対し、同社は学習時間の目安を次のように回答しています。1レッスンあたりは5〜10分、全12コース129レッスンの合計は15時間前後です。この目安は実際の受講データをもとに算出したもので、まとめて進める場合は全体で10時間ほどで一周する計算になります。

コースごとの目安は、各コースの詳細ページにも表示されています。
公開されている数値の一部は次のとおりです。

コース学習時間の目安
ターミナル 入門編約1.5時間
Git 入門編約2時間
Git 基礎編約3時間
ターミナル 応用編約3.5時間

区切りがはっきりしているため、1日1レッスンずつでも進められる設計だとのことです。

同社の担当者は、編集部の問い合わせに次のようにコメントしています。

「フリーランスの方ほど、Gitのトラブルもサーバーの調査も自分ひとりで片づける場面が多いはずです。WebTerm Learnは、インストールなしでブラウザを開くだけ、冒険マップを進むようにゲーム感覚で、コマンドを実際に打ちながら学べます。1レッスン5分ほどなので、案件の合間に少しずつ進めてみてください。全129レッスン、無料です」

全レッスン無料の提供形態

料金は無料で、有料プランはありません。必要なのは無料の会員登録だけで、最初のレッスンは登録なしで体験できます。同社は無料にした理由を、モノづくりの楽しさを一人でも多くに届けたく、入口の障壁をできるだけ低くするためだと説明しています。

対応言語は日本語と英語です。推奨ブラウザはGoogle Chromeの最新版です。

公開後の反響と今後の予定

公開から1週間で、登録ユーザーは500人を超えたと同社は発表しています。土台となったブラウザ版ターミナル「WebTerm」は世界187カ国で利用され、月間利用者数は3万人を超えているといいます。WebTermは2026年1月のProduct Huntで、デイリー9位とEducation部門の週間3位を獲得しています。

WebTerm Learn自体も、9月6日配信のProduct Hunt公式ウィークリーニュースレター「The Roundup」で、その週の注目プロダクトとして紹介されました。

今後は、データベースとSQLを扱うコースと、Claude CodeをはじめとするAIコーディングエージェントの使い方を扱うコースを準備中としています。法人向けと教育機関向けの案内ページも用意されています。

フリーランスジョブ編集部のコメント

AIを使ったコーディングが広がるなかでも、ターミナルやGitの基本操作を理解しておくことは、開発環境を扱ううえでの土台になります。WebTerm Learnは、LinuxコマンドやGit、Vimをブラウザ上で実際に操作しながら学べるため、環境構築をせずに手を動かして練習できる点が特徴です。

1レッスンは5〜10分が目安で、全12コース129レッスンを無料で利用できます。案件の合間などに少しずつ基礎を学び直したいフリーランスエンジニアや、AIコーディングをきっかけにターミナルやGitを使い始めた人にとっても、取り組みやすい学習サービスになりそうです。

《参照》

WebTerm Learn
https://learn.webterm.app

プレスリリース(PR TIMES)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000162121.html