Gakken、IT資格の学習ルートを提案する無料診断『Career Karte』提供開始 

2026.09.08

株式会社Gakkenは2026年8月7日、同社が運営する資格学習サイト「過去問 1st Studyz」で、資格学習診断サービス『Career Karte(キャリアカルテ)』の提供を開始しました。親会社の株式会社学研ホールディングスが2026年9月3日に発表したもので、第1弾としてIT系資格に特化した診断を公開しています。利用料金は無料です。

『Career Karte』の概要

項目内容
提供元株式会社Gakken
提供場所「過去問 1st Studyz」内
リリース日2026年8月7日
対象資格IT系資格 約150資格
利用料金無料

利用者は、転職・キャリアアップ・年収向上・専門性の向上といった実現したい目標について回答します。その内容をもとに、適した資格と学習ルートが提示される仕組みです。診断分析の機能の一部にAIを利用しています。なお「過去問 1st Studyz」について同社は、利用者が累計200万人を突破したといいます。

診断で提示されるのは次の項目です。

  • 理想の将来像に近づくために必要な資格
  • 優先して学ぶべき資格の順位
  • キャリア目標から逆算した学習ロードマップ
  • 自分に合った学習分野や方向性
  • キャリアアップや年収向上への期待効果の参考指標

対象はリリース時点でIT系資格のみで、今後は分野を広げる予定だとしています。

対象となるIT系資格の範囲

対象の約150資格には、情報処理技術者試験などの国家資格に加えてベンダー資格も含まれます。編集部の問い合わせに対し、同社はGoogle Cloud、Microsoft認定資格、AWSについて、資格自体の持つポテンシャルが高いため診断結果に頻繁に出てくると回答しています。

そのほかは目的別に判断しており、セキュリティ・データサイエンス・AIなど幅広い分野の資格が提示されるとのことです。

開発の背景にある利用者調査

同社によると、資格学習の分野には「どの資格が人気か」「どの資格が転職に有利か」といった情報があふれる一方で、学習者が迷うのはその手前の段階です。「1st Studyz」の利用者を対象とした同社の調査では、資格選びで迷った経験があると答えた人は78.2%でした。

迷った理由の上位3つは次のとおりです。

  • どの資格がキャリア目標の実現に役立つか分からなかった:19.6%
  • 自分に向いている資格が分からなかった:13.9%
  • 将来性のある資格が分からなかった:12.6%

学習を始める前に最も知りたかったこととしては、取得後のキャリア(13.9%)、実用性(13.1%)、自分に向いている資格かどうか(11.8%)が挙がりました。

取得した資格について「思っていた資格と違った」と感じた経験がある人は24.0%です。その理由としては、想定していたキャリアアップ・昇進につながらなかった(23.6%)、資格取得後の活用方法が分からなかった(21.1%)、想定していた転職・就職に役立たなかった(17.1%)が並びます。
調査は「1st Studyz」の利用者を対象とした同社の独自調査で、分析対象期間は2026年8月1日から8月23日です。

同社はこうした結果を踏まえ、「どの資格が人気か」ではなく「どんな未来を実現したいか」から逆算するアプローチとして本サービスを開発したと説明しています。学習のゴールを試験合格ではなく理想のキャリアの実現に置くものだと位置付けています。

同社の担当者は、次のようにコメントしています。

「Career Karteは、「キャリアアップのために、自分に最適な学習や資格が分からない」という悩みに応えるために開発しました。単なる相性診断ではなく、資格取得後の年収や市場価値への影響を定量的に可視化し、将来のキャリアにつながる資格選びをサポートします。資格取得をゴールではなく、キャリア形成のスタート地点として活用いただければ幸いです。」

統計データベース「Study Intelligence」との併用

「1st Studyz」は2026年7月に、試験合格者の学習傾向を分析・可視化する「Study Intelligence」を公開しています。合格者の学習統計をまとめた「DATA」と、1万件以上の受験者口コミを掲載する「REVIEW」の2つのデータベースで構成されます。

『Career Karte』が一人ひとりの目標に応じて提案する機能であるのに対し、「Study Intelligence」は資格ごとの傾向を集計して見せるものです。同社は、両方を併用することで資格選びから学習計画の立案までを支援できるとしています。

フリーランスジョブ編集部のコメント

フリーランスエンジニアが今後の専門分野や取得する資格を考える際、候補を整理するために使えそうなサービスです。『Career Karte』は約150のIT系資格を対象に、キャリア目標から資格の優先順位や学習ロードマップを提示します。編集部の問い合わせでは、Google CloudやMicrosoft、AWSの認定資格のほか、セキュリティ・データサイエンス・AIなど幅広い分野の資格が対象になるとの回答も得ています。
利用料金は無料なので、これから学ぶ技術分野や資格を検討しているフリーランスにとって、方向性を整理する一つの材料になりそうです。

《参照》

CAREER KARTE -IT資格診断-|過去問 1st Studyz
https://1studyz.com/career_karte/

プレスリリース(PR TIMES)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000009386.000002535.html