株式会社遊舎工房は2026年9月16日、メカニカルキーボードブランドのKeychronとともに、トラックボール付き分割キーボード「Keychron Valkey Orb(キークロンヴァルキーオーブ)」を共同開発中であることを発表しました。2026年内にオンラインストア「ギズマート」でクラウドファンディングを開始する予定です。編集部の問い合わせでは、組み立て済みの完成品キーボードとして販売する予定であることもわかりました。
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Keychron Valkey Orbは、右手側にΦ25mmのトラックボールを内蔵した左右分割型のキーボードです。トラックボールは、右手親指をホームポジションから開いて操作する位置に配置されています。遊舎工房によると、分割型のレイアウトは肩と胸を開いた姿勢を保ったまま作業できるようにするもので、トラックボールを手元に置くことで、手を大きく動かさずにマウス操作を続けられるとのことです。
同社の回答によると、搭載キーは49キーで、キー配列にはカラムスタッガード(Column Staggered)を採用します。一般的なキーボードで主流の、横方向にキーがずれた配列(Row Staggered)とは異なり、指の長さや自然な屈伸動作に合わせて縦方向にキーを並べた配列です。一般的な配列から移行する場合は多少の慣れが必要になるものの、ホームポジションからの指の移動距離が最短になり、手首や指にかかる負担を軽減できるとのことです。
物理的な配列は日本語配列とは異なりますが、キーマップを変更して任意のキーを好みの位置に配置すれば、日本語キーボードとしても使えるといいます。
同社の回答では、販売形態は組み立てが必要なキットではなく、関連パーツをあらかじめ組み込んだ完成品キーボードを予定しています。キースイッチ・キーキャップ・トラックボールは交換できる仕様で、対応パーツを別途購入すれば、打鍵感やデザインを好みに合わせて変えられます。
リリースでは、スイッチはホットスワップに対応し、Cherry MX互換ソケットを採用しています。接続方式は無線・有線の両方で、キーマップやマクロの設定はKeychron Launcherで行います。筐体にはアルミを採用しており、デスク上での存在感と、ボール操作を安定させる重量感を両立させるねらいだと説明しています。
現時点の仕様は次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
| 製品名 | Keychron Valkey Orb |
| カラー | ブラック・ホワイト |
| 接続方式 | 無線・有線 |
| 搭載キー数 | 49キー※ |
| キー配列 | カラムスタッガード※ |
| トラックボール | Φ25mm/右手親指をホームポジションから開いて操作する位置に配置 |
| スイッチ | ホットスワップ対応、Cherry MX互換ソケット採用 |
| キーマップ・マクロ設定 | Keychron Launcher対応 |
| 販売形態 | 完成品※ |
| 販売価格 | 未定 |
リリースに記載された項目は試作段階での想定仕様で、量産化までの過程で変更となる可能性があるとしています。※の項目は、編集部の問い合わせに対する同社の回答に基づくもので、こちらも開発中の製品についての現時点の情報です。
遊舎工房は2018年12月設立の自作キーボード専門店で、東京・上野で実店舗と通販サイトを運営するほか、キーボードキットの企画・開発・販売、レーザーカットやUVプリントの加工サービスを手がけています。2025年3月には、九州を中心にホームセンター「グッデイ」を展開する嘉穂無線ホールディングス株式会社のグループ会社となりました。一方のKeychronは2017年に設立された香港発のキーボードブランドで、日本国内では株式会社コペックジャパンが総代理店を務めます。
自作キーボード専門店として培ってきた経験とカルチャーを、メカニカルキーボードを手がけるKeychronと組み合わせることで今回の共同開発に至ったといいます。デスクに据え置いて使いたくなるインテリア性と、快適な入力体験の両立を目指してプロジェクトを開始したとしています。
開発中の試作機は、以下の3つのイベントで展示すると案内されていました。
株式会社メディアジーンが運営するオンラインストア「ギズマート」で、2026年内にクラウドファンディングを実施する予定です。開催日は決まり次第、あらためて告知されます。
キーボードとポインティングデバイスを1台にまとめる構成は、一日の大半をキーボードの前で過ごす働き方と相性がよさそうです。トラックボールが右手親指の位置にあれば、マウスへ持ち替える動作は減ると考えられます。組み立て済みの完成品として販売される予定のため、自作キーボードを組んだ経験がなくても導入のハードルは低いでしょう。自宅やコワーキングスペースを仕事場にしているフリーランスエンジニアにとっては、業務で使う入力機器の選択肢のひとつになりそうです。
一方で、カラムスタッガード配列は一般的なキーボードと指の動かし方が異なり、同社も移行には多少の慣れが必要だと説明しています。販売価格は未定で、クラウドファンディングは支援から手元に届くまでに期間があり、量産化までに仕様が変わる可能性もあります。開催日の告知が出たら、ギズマートのページで最終的な仕様と価格を確認したうえで支援を検討してみてください。
《参照》
遊舎工房、トラックボール付き分割キーボード「Keychron Valkey Orb」のKeychronとの共同開発を発表。TGS、TKX、天キーにて展示(遊舎工房 NEWS)
https://yushakobo.jp/news/2026/09/16/valkeyorb01/
プレスリリース(PR TIMES)