もばらぶ、MCPゲートウェイ「Bloque」β版を提供開始 中小企業向けにMCPサーバーの設定・認証情報・ログを一元管理

2026.10.09
MCPゲートウェイサービス「Bloque」

株式会社もばらぶは2026年9月18日、MCPサーバーの設定と実行環境を一元管理するMCPゲートウェイサービス「Bloque」のβ版をリリースしました。ソフトウェア受託開発やAI関連サービスの開発を手がける同社が、情シス部門のない中小企業を主な対象として提供するもので、MCPサーバーの設定・認証、実行、操作ログ、ユーザー管理をBloque内で完結させます。編集部の問い合わせに対し、同社は1人法人も想定しており、契約上は個人事業主でも問題ないと回答しています。

開発の背景

同社によると、AIエージェントの発展とAIエージェントから使えるMCPサーバーの増加に伴って、MCPサーバーを管理する重要性が高まっています。一方で、市場に出ているMCPゲートウェイサービスは独自のインフラが前提だったり金額が高額だったりと、大企業を対象にしたものが多く、中小企業にとっての選択肢が乏しい状態だったといいます。Bloqueは、1名から数名のシステム担当者が社内の全システムに責任を持つ場面を想定して開発したと説明しています。

同社の担当者は、次のようにコメントしています。

「Bloqueは、専任の情シス担当者がいない中小企業や小規模な事業者でも、MCPを安全かつ手軽に活用できる環境をつくることを目指して開発しました。個人事業主や1人法人の方も含め、専門的な知識や複雑な設定に悩むことなく、AIとさまざまな業務ツールをつなぎ、日々の業務に活用していただければと考えています。」

一元管理する範囲

Bloque上で扱えるのは次の項目です。

  • MCPサーバーの設定と認証(OAuth、APIキーなど)
  • MCPサーバーの実行(stdio、Streamable HTTP、SSE)
  • 操作ログ
  • ユーザー管理と、ユーザー単位のAPIキー(Teamプラン)
  • 認証情報・環境変数の暗号化

設定はプロジェクト単位の「Hub」(ワークスペース)ごとに分けられ、Hubに追加したMCPサーバーだけをそのプロジェクトで使う構成が取れます。管理者がBloque上でMCPサーバーを設定し、利用者ごとにAPIキーを発行すると、利用者はそのAPIキーだけでMCPクライアントからBloque経由で接続します。利用者側のPCには、APIキー以外の認証情報は保存されません。独自のインフラは不要です。

ログには、誰がいつどのMCPサーバーを利用したかが記録されます。ツール呼び出しの中身は記録の対象外です。ログはHub、ユーザー、APIキーで絞り込めます。

対応を確認しているMCPクライアント

動作を確認しているMCPクライアントとして、同社はChatGPTのほかに次の7つを挙げています。

  • Claude Desktop
  • Claude Code
  • Codex
  • Cursor
  • VS Code
  • Dify
  • n8n

接続にはBearerトークンを使った認証を採用しており、これら以外のMCPクライアントでも大半は動作する見込みだとのことです。クライアントごとの接続手順は、公式ドキュメントの接続リファレンスにまとめられています。

プラン別の実行環境

プランMCPサーバーの実行環境MCPプレイグラウンド
Free共有(CPU・メモリは共有、Bubblewrapによる隔離)なし
Starter共有(同上)あり
Pro専有(仮想環境、CPU・メモリ固定割り当て)あり
Team専有(同上)あり

MCPプレイグラウンドは、設定したMCPサーバーを自然言語で呼び出して動作を確かめるテスト環境で、Starterプラン以上で使えます。ユーザー管理とユーザー単位のAPIキー発行はTeamプランの機能です。料金プランの詳細は公式サイトで確認できます。

β版の位置づけとキャンペーン

正式版は1〜2か月後を目処にリリースする予定だとしています。β版の提供期間中に作成したワークスペースや設定は、正式版にそのまま引き継がれます。

β版リリースキャンペーンとして、Proプラン(39,800円/年)またはTeamプラン(44,800円/年〜)を年額で契約したユーザーのうち、希望する先着10社に、AI・MCPを使った業務効率化のコンサルティングと実作業を無償で提供します。内容は、効率化したい業務のヒアリング、AI・MCPを用いた効率化の提案、ワークフロー1つのシステム化の3点です。Bloqueの利用料以外に、他社サービスやインフラの使用料が別途発生する場合があります。

フリーランスジョブ編集部のコメント

複数のクライアント案件を並行して受けている場合、案件ごとに異なるMCPサーバーや認証情報の管理が不便になりがちです。Hub単位で設定を切り分け、認証情報をゲートウェイ側に置いて手元にはAPIキーだけを残す構成は、セキュリティや情報管理を重視する方に適しています。個人事業主でも利用できるため、法人化前の段階から検討できる点も魅力です。

まずは無料で試せるFreeプランを活用し、手元の開発環境での使い勝手を試してみてはいかがでしょうか。

《参照》

Bloque – All Your MCPs, Centrally Managed.
https://bloque.run/

接続リファレンス(Bloque ドキュメント)
https://docs.bloque.run/ja/docs/connect-clients/connection-reference

プレスリリース(PR TIMES)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000009.000143843.html