
株式会社ホリデイは2026年8月27日、コードを書いて音楽と映像を作るブラウザアプリ「sonavis PG™(ソナヴィス ピージー)」を公開しました。インストールは不要で、ブラウザから無料で利用できます。イベントの演出や動画の制作といった商用目的での利用もできます。同社は企画・デザイン・ソフトウェア開発・実装を一貫して内製する企業です。
エディターにコードを書くと、32ステップのビートグリッドに反映され、キック・スネア・ハイハット・シンセが鳴ります。リリースでは、4つ打ちのキックを次のコードで示しています。
// 4つ打ちキック
for (let i = 0; i < 32; i++) {
if (i % 4 === 0) kick[i] = 1
}
4の倍数のステップでキックを鳴らすforループが、そのまま4つ打ちのリズムになる構造です。再生中にコードを書き換えても、音に反映されます。
グリッドをクリックして音を置くと、その配置がコードとして画面に現れます。同社はこの双方向の設計について、コードを書けない状態からでも始められ、音から先にプログラミングの考え方に触れられるとしています。
ビートに合わせて反応する映像は、円形・粒子・メテオ・スペクトラム・トンネル・トライアングル・ウェーブ・グリッド・スパーク・枯山水の10種類です。フルスクリーン表示にも対応しており、同社はそのままライブ演出のようにも使えると説明しています。
シンセの音階は、メジャー・マイナーに加えて都節(みやこぶし)・琉球など6種類から選べます。音階はコードの記述でも切り替えられ、「scale = ‘ryukyu’」と1行書けば、同じビートが沖縄の音階で鳴ります。テンポと音の高さもコードから変更できます。
制作した曲はファイルとして保存でき、受け取った側がsonavis PGで開くとコードごと再現されます。同社によると、曲の実体がコードであるため、他人の作品を開いてアレンジする使い方もできるといいます。
また、無限ループを記述した場合もアプリは停止せず、エラーを表示してやり直せるとしています。
編集部の問い合わせに対し、同社は開発の経緯を次のように答えました。STEAM教育での利用をひとつのきっかけとして開発したものの、教育現場に限定したツールではありません。プログラミングを学び始めた人に加えて、エンジニアやクリエイターがコードと音楽・映像を組み合わせて試す用途も想定しています。「学習ツール」というより、プログラミングを使った創作の「入口」として幅広い層に触ってもらうことを考えているとのことです。
同社の担当者は、次のようにコメントしています。
「sonavis PG™ は、プログラミングを難しいものだと思ってほしくない、という気持ちから作りました。最初からコードを書かなくても、画面上のグリッドを触るだけで音をつくることができ、その操作がコードにも反映されます。反対に、コードを書き換えればグリッドや音も変わります。触ることと書くことを行き来しながら、自然にプログラミングに触れてもらえればと思っています。」
ループや条件分岐を書き換えた結果が、その場で音として返ってくる構造です。商用目的での利用が認められているため、イベントの演出や動画の素材づくり、ワークショップの教材といった形で、受託の中に組み込む余地があります。インストールが不要な点も、権限が絞られた貸与端末で動かせるという意味で、常駐先が変わる働き方とは相性が良さそうです。子ども向けのワークショップ、非エンジニアのクライアントや家族に「コードが何をするものか」を伝える場面、勉強会の導入といった用途も考えられます。
《参照》
sonavisPG — コードでビートを奏でる STEAM 教育アプリ
https://sonavispg.holi-day.co.jp
プレスリリース(PR TIMES)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000110409.html