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Rustは、メモリ安全性と高いパフォーマンスを両立できる次世代プログラミング言語として、多くの開発者から注目されています。しかし、初めてRustに触れる開発者にとって「どの公式ドキュメントを読むべきか」「どのナレッジを参考にすればよいか」は判断が難しく悩んでしまいますよね。
そこで本記事では、Rustを学びたい開発者のために、公式ドキュメントと実務で役立つナレッジを厳選して紹介します。
基礎から応用、実務での活用事例まで網羅しているため、初学者から経験者まで幅広く役立つ内容です。ぜひ参考にしてみてください。
画像引用元:The Rust Programming Language(The Book)
Rustの正統派入門書として知られる「The Book」は、初学者が環境構築から変数、関数、所有権、借用まで順を追って学べる構成になっています。
特にRust独自のメモリ管理モデルである「所有権システム」や「借用ルール」を理解するのに最適。さらに中級者向けには構造体、トレイト、並行処理など、より高度な機能も丁寧に解説されています。
演習問題や例題も豊富にあり、手を動かしながら学べるため、理論だけでなく実践的な理解も深まるのが嬉しいポイント。これだけでRustの基礎から応用まで幅広く学べるため、初めてRustに触れる方はもちろん、既にプログラミング経験がある方にもおすすめです。
画像引用元:Rust by Example 日本語版
「Rust by Example」は、コード例を通じてRustの動作を実際に体感しながら学べるドキュメントです。Hello Worldの基本から始まり、イテレータ、クロージャ、エラー処理、並行処理まで幅広くカバーされています。
理論だけでなく、実際にコードを動かして試すことで理解が深まるため、「まず手を動かして学びたい」という学習者に最適です。また、日本語版が提供されているため、英語に不慣れな開発者でも安心して学習を進められます。
例題は短くシンプルですが、応用のヒントやRustらしい書き方のコツも示されており、初心者から中級者まで幅広く役立つ内容となっています。
画像引用元:LINEヤフー Tech Blog
LINEヤフーのTech Blogでは、Rustをモバイルプロジェクトに導入した事例が紹介されています。
記事では、モバイル向けパイプラインの統合方法や、モバイルプラットフォーム上での性能評価、Rustで対応可能な機能の範囲、さらに開発者の体験談という4つの視点から解説されています。実際のプロジェクトで直面した課題や、その解決策も具体的に示されており、モバイル開発におけるRust採用の参考になる内容です。
理論だけでなく、現場でのパフォーマンスや運用上の注意点も学べるため、モバイル開発に関わるエンジニアにとって貴重なナレッジと言えるでしょう。
画像引用元:Cybozu Inside Out
サイボウズのエンジニアブログでは、インターン生が取り組んだPingoraを使ったTLSクライアント証明書認証プロキシの実装について詳細にまとめられています。
TLSクライアント証明書認証の概要、Rustでの実装手順、設計上の工夫や直面した課題などが丁寧に解説されており、実務上の具体的な問題解決のアプローチを学べる貴重なリソースです。
また、インターン生の学習プロセスやチーム内での知見共有の方法も紹介されており、実務でのRust活用の現場感を知ることができます。
画像引用元:Spectee株式会社 ブログ
こちらでは、Rustをあるプロジェクトで採用した経緯や導入プロセスがわかりやすくまとめられています。
記事のなかは、Rust導入に伴う学習コストやチームメンバーの習熟度、AWS Lambdaとの相性、開発効率への影響など、実務的な観点での分析が豊富です。また、プロジェクトで直面した課題や解決策も具体例として紹介されており、Rustの実務利用におけるメリット・デメリットを理解するのに役立ちます。
理論だけでなく、現場での体験談や判断理由を知ることで、自社プロジェクトへのRust採用を検討する際の参考資料として非常に有益です。
画像引用元:CyberAgent Developers Blog
サイバーエージェントの事例では、2018年から2020年にかけてあるチームのアプリケーションにRustを導入した経験が紹介されています。
特に、既存システムへの移行時にどのような課題があったか、チーム内での知見共有やコードレビューの工夫、パフォーマンス改善の取り組みなど、実務上の具体的なプロセスが丁寧に解説されています。
これにより、Rustを既存プロジェクトに統合する際の現実的な課題や成功事例を学ぶことができるため、プロジェクトマネージャーやエンジニアにとって有益な情報源となるでしょう。
画像引用元:株式会社PrAha ブログ
こちらでは、約5か月間にわたるRustを用いたWeb API開発の経験が詳細に記録されています。
開発中に直面した課題、実装上の工夫、性能面での検討、テストやデプロイの工夫など、現場でのリアルな体験が紹介されていてためになること間違いなし。さらに、Rustを採用した理由や学習過程で得られた知見も丁寧にまとめられており、初学者や中級者が実務でRustを使う際の参考になります。
具体的なコード例や問題解決のプロセスも記載されており、学習だけでなく実務適用の理解にも役立つ内容です。
画像引用元:フェアリーデバイセズ公式Publication
Fairy Devicesは、Rustプロジェクトにおけるビルド時間の最適化に関するベストプラクティスについて紹介しています。
記事では依存関係の管理、コンパイルオプションの工夫、キャッシュの活用など、実務で役立つ具体的な手法について解説。また、大規模プロジェクトでのビルド効率化の課題や、開発サイクル短縮への取り組みも示されており、効率的なRust開発を目指すエンジニアにとって非常に有益です。
理論だけでなく、現場での実践的ノウハウが豊富に学べる内容です。
画像引用元:株式会社テックリード ブログ
株式会社テックリードは、Rustを用いてaarch64 Linux向けのシンプルなリンカーを実装した経験について公開しています。
リンカーの基本的な構造、Rustで実装する際の設計上のポイント、パフォーマンスの考慮点、テスト手法などが丁寧に解説されており、低レイヤーの開発経験を積みたいエンジニアにとって、実務的かつ学習効果の高い内容です。
また、Rustでのシステムプログラミングのメリットや注意点も具体的に触れられているため、他のプロジェクトでの応用としても参考になるでしょう。
画像引用元:株式会社マインディア テックブログ
株式会社マインディアは、Flutterアプリ内でRust製Markdownパーサーを導入し、Dart製同機能とのパフォーマンス比較を行った結果を報告しています。
記事では、Rustの高速性を活かしたパフォーマンスチューニング、Flutterとの連携方法、実装上の注意点などが詳細に記されています。
実務でRustを他言語と組み合わせて利用する際の参考になり、特にクロスプラットフォーム開発やモバイルアプリ開発に関心があるエンジニアにとって価値の高い情報源です。
画像引用元:Parakeet株式会社 ブログ
こちらは軽量AIボイスチェンジャー「Paravo」で、リアルタイムリバーブ(残響)エフェクトをRustで実装した過程について解説された記事です。
特にRustを採用した理由、ONNX Runtimeとの制約への対応、並列計算の導入、リアルタイム処理での最適化など、技術的なポイントが具体的に示されています。
Rustを用いたリアルタイム処理や音声処理の実務的知見を得られるだけでなく、性能向上や制約回避の工夫も学べます。
画像引用元:Romira’s develop blog
個人開発者によるRomira’s develop blogでは、Rustを用いたブログサイト構築の経験が詳細に記録されています。
環境構築、ルーティング、データベース連携、デプロイまでの一連の流れが具体的に紹介されており、個人開発者がRustを使って実際に動くサービスを作る際の参考になります。
また、開発中の問題点や解決方法、学習過程で得られた知見も共有されており、学習者にとって非常に有益なナレッジといえます。個人プロジェクトでもRustを活用できることを示す好例です。
Rustを効率的に学ぶには、公式ドキュメントで基礎を固め、企業ナレッジや実務事例で実践的な知見を補うことが最も効果的です。
本記事で紹介した資料を活用すれば、学習から実務適用まで一気通貫で理解できます。気になるサイトや記事は今すぐチェックして、Rust学習を着実に進めましょう!